Yayoi Tezuka
手塚 弥生
27歳 |
広告代理店業/Rainbow Crew代表 |
東京都出身 |
パンセクシャル |
#006 2015年12月撮影
私にとってカミングアウトは、「ありのまま生きる」を体現することです。
ー私はパンセクシャルの女性です。
ー好きになる人の性別は問いません。
ーお付き合いして2年になる自慢の彼女がいます。
プライベートでも仕事でも、こんな感じで自然にカミングアウトさせてもらっています。
そんな私も、25歳で新宿二丁目に通い始め、初めて女の子を好きになった時は、彼氏の話しをしてきた周りの人になかなか言いだせませんでした。
「女の子を好きになった事」よりも、「誰にも話せない事」が辛くて、心の余裕がなくなり、仕事に身が入らないくらい悩みました。
このままでは良くないと、一大決心。
仲の良い同僚に打ち明けると、驚いていたけれど、後日、「どんな性別を好きになっても、私は手塚さんを応援するよ」と言ってくれたました。
これが私の初めてのカミングアウトです。
人には話しにくいことを話すことは、ありのまま生きることに繋がります。打ち明けることで、道が拓けるからです。
話した後、相手がどんな反応をするかは分かりません。傷付くことを言われることもあるかもしれません。
カミングアウトに慣れた私も、ふと怖いなと思うことがあります。
でも、話した後、自分の中の何かが確実に変わります。
正直に話し続けていると、堂々としてきて自信がわきます。
そして、それを見た周りの人が変わってくるのです。
LGBTだけでなく、色々な悩みを抱えた人が多い日本は、自殺大国となっていますね。
私がそうだったように、きっと悩みそのものよりも、話せないことが悩みを大きくしています。
カミングアウトをすることは、ありのまま生きること。
カミングアウトが珍しい日本でそれを見せることは、全ての人が「ありのまま生きる」道を示す、大きな一歩になると思うのです。