Eishou Koh
黄 詠翔
31歳 |
クリエイティブ系 |
台湾台北 |
ゲイ |
#008 2016年3月撮影
より””自分らしく””なるため、ずっと歩いてきた。
だけど、まだまだその道のりは長い。
思春期の頃から、自分が同性に興味があることを自覚した。
当然カミングアウトする勇気なんてあるはずもなく、ずっと悩んでいるだけだった。
いつか催眠術で、こんな自分を””普通””に治せないかな、なんて思いながら毎日を過ごしていた。
そうしてずっと自分と向き合えないまま大学を卒業し、一年間兵役で軍隊生活を送っても、なかなか自分のことを理解することはできなかった。
この世にたくさん自分と同じような人がいることは、もちろん知っていた。
でも、ずっと””外””から見るようにしていた。ノンケのフリをして。。
それはカミングアウトが怖いからだけではなく、LGBTについて周りから得た知識はマイナスな印象の物ばかりで、
ますます自らこの世界に踏み込む勇気がなくなった。
その後、留学をきっかけとして人生初めての一人暮らしを経験した。
故郷を離れ、家族も友達も周りにいなくなって、とても不安ではあったが、初めて、今までに感じたことのない「自由」を感じた。
それから、この世界のいろいろなことにチャレンジし、自分らしい人生がやっと始まった。
ずっとずっと自分のことを理解できなかった。
でも人生は自分の物、
誰も自分の人生に責任を負ってくれない。
自分らしい生き方も、自分にしか見つけられない。
これまで自分をカゴに閉じ込めていたのは、他の誰かではなく、自分自身だった。
これから、もっと自分を理解してあげられるように、この道を歩き続きたい。
いつかもっと素敵になった自分に会えることを、楽しみにしていたい。