Kanno Koh
黄 煥能
29歳 |
会社員 |
台湾宜蘭 |
ゲイ |
#008 2016年3月撮影
「自分らしく生きよう!と貫いている人に、他人から指図することはないだろう。」
今の僕はそう信じていますが、幼い頃はわかりませんでした。
私は、台湾の宜蘭県礁溪郷という田舎で育ちました。
両親の教育手法は、伝統や価値観を大切にしていました。非常に厳しい子育て方針の元で、私は育ちました。
良い子だと言われたいが故に、目標とする子の行動を真似し続けました。気がつけば、良い子を演じるテクニックとして身につきました。
「本来の自分は何処へいったのだろう?」
他人とは違う‥と、違和感を覚えたのは幼稚園の頃でした。
「傷つけないように‥」
私は、他人とは違う一部の「ソレ」を心の奥に隠し続けました。
大切な家族や友達とも、見えない距離ができました。
時に寂しいと思っていました。まるでダークエイジでした。
高校の時、同じクラスでゲイの同級生と出会い、親友になりました。その子は自分のことを隠さないで過ごしていました。そんな生き方が羨ましくて、これが本当の生き方だと考えました。
そんな暗黒時代が続きました。
高校のスピーチコンテストをきっかけとし、勇気を出してOUT IN TAIWANしました。
家族も知っているし、秘密にすることはないから安心すら感じています。怖いと思ったことはそんなに大したことはないとわかりました。ただ心の内障でした。
OUT IN JAPANしたいです。友達から勇気をもらいました。次は誰かに勇気を与えたいという気持ちを持っています。
自分らしくあろうとしてる人に、他人から指図されることはありません!