OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Shigeyoshi Suzuki

鈴木 茂義

37歳
小学校教諭
茨城県出身
ゲイ

#008 2016年3月撮影

両親にカミングアウトをしたとき、母は「何となく気づいていたけど、改めて言われるとショックだ。」と言った。父は「長男の孫を抱きたかった。情けない。2度と実家に帰ってくるな。」と言った。それからも実家には戻っているが、帰り際に野菜や米を持たせてくれたりして、父なりに私を思いやっている様子が伝わってきている。先週実家に帰ったときは「1度きりの人生、自分の好きなように生きたらいい。」と言われ、とても驚いた。
先生仲間には「みんな仕事や子育てで忙しいんだ。鈴木君がゲイであることに構っている暇はない。鈴木君が今までと変わるわけじゃないんだから、いいじゃないか。」と言われた。それがとても嬉しかった。
中学校の同窓会では「えー、そうだったの。びっくりしたよ。早く言ってよ。でも別にいいんじゃない。」「きっと今まで人に言えなくて、大変な思いがあったんじゃない?だからシゲはそんなに強くなったんだね。」と言われた。それもとても嬉しかった。
教え子の保護者には「先生、言ってくれて嬉しいです。私は全然気にしません。頑張ってください。」と言われた。
自分が初めて送り出した、教え子の一人と飲む機会があった。その子も20歳を過ぎ、色々な悩みを抱えていた。その教え子には「そっか。先生、そうだったのですね。みんな色々とありますね。」と言われた。特に気にも留めていない様子だった。
2016年4月1日、文部科学省から「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細やかな対応等の実施について」(教職員向け)というパンフレットを作成したと発表された。私はゲイの当事者として、先生として、これから何ができるだろうか。