昔の自分は、誰にも言わずに生きていこうと本気で考えていました。
1番偏見を持っていたのは、自分自身でした。

就職を前にした時、
自分をごまかし続ける事に限界を感じ、
初めて自分のセクシュアリティと真剣に向き合い始めました。

私はトランスジェンダーであること
私は女性が好きなこと
心と身体の性別に違和感があること

全部受け止めて、自分に正直に生きようと決めてから、
カミングアウトのハードルは、一気に低くなったように感じます。

今は身近な人へ少しずつ話していますが、
話すことのためらいはゼロではないし、
タイミングを見たりしています。
まだまだ伝えていない人が多いです。
本当は伝えたい人が沢山います。

OUT IN JAPANに参加して、私自身勇気を頂きました。
またひとつ、新しくスタートを切った気持ちです。

そして家族へのカミングアウトは、
自分が心から幸せだと言える時に伝えたい。

ずっとそう考えてきて、その時が来たように感じています。

誰かへカミングアウトをする時、
わざわざ言う事かと、自分にブレーキをかけてしまったり、タイミングを考えたりする弱さがまだあります。

自分がどういう人間か、想いを発信し続けていたいです。
強く生きたい。

「あなたはあなたでしょ、」
「もっと早く言ってくれてよかったのに」
「そっか、そんな感じしてたよ」
「他の人に言う時は、お前のタイミングでいいから」
「明るいあなたが好き、ずっと笑っていてね」
「本当の自分を隠している方が、ご両親悲しむぞ」

カミングアウトをした相手から、
似た境遇を持つ仲間から、
貰った言葉ひとつひとつが、
自分らしくある事のプライドを作ってくれています。

感謝してもしきれません。
伝えたいと少しでも思ったら、伝える時。

一度きりの人生。
一緒に頑張りましょう。