Jun Nakajima
中島 潤
25歳 |
会社員 |
福岡県出身 |
FTX |
#002 2015年8月撮影
初めてのカミングアウトは、高校2年生の時。同級生と電話をしていて、思わず言ってしまった、というものでした。翌日、びくびくしながら学校に行くと、その子が手紙をくれました。「話してくれて嬉しい。気付かずに傷つけてる時は言ってほしいし、これからも仲良くしたい。」その手紙は、今でも宝物です。
それから、徐々にカミングアウトを重ねていきましたが、隠しておくべきことを明るみに出すような、とても緊張する「闘いの瞬間」でした。
そんな中、考えを変えてくれたのが、カミングアウトして生きる大人に出会ったこと。
そのままの自分で生きていくことが、夢物語ではないことを知りました。
自分のセクシュアリティが大切にできることを学ぶと同時に、ふるさとも、出会った人達も、見てきた風景も、全てが自分をかたちづくる要素であり、大切なものであることに気付きました。
今、カミングアウトは、「闘いの瞬間」ではなくなりました。
「あなたを信頼しているから、もっと繋がりたい」
「あなたのことを知りたいし、自分のことも知ってほしい」
というメッセージであり、人との交流の中で、行い続けていくものだと感じています。
今、カミングアウトしようとしているあなたへ。
人それぞれにセクシュアリティが異なるように、カミングアウトの在り方も多様だと思います。
カミングアウトしても良いし、しなくても良い。
したいと思った時に、したい人にしたら良い。
本当は、カミングアウトしていなくても、困らない社会が良い。
自分らしいカミングアウトを見つけてください。
これから、カミングアウトを受けとめるあなたへ。
「話してくれてありがとう。」そんな一言が、誰かを支えるかもしれません。
これから、生まれてくるあなたへ。
社会は、変わってきています。あなたが、自分らしさを大切にできる社会になるように、大人としてちょっと先を歩きます。
先輩たちが、そうしてくれたように。