OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Andrew Garcia

アンドリュー ガルシア

24歳
グラフィックデザイナー、アートディレクター、DJ
ペルー、ナスカ出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

僕が初めてカミングアウトしたのは10代のころ、遠距離恋愛をしていた彼との婚約のために両親に打ち明けました。

ラテン系のミックスでありながら3歳の頃に日本に渡って、日本の学校へ通いながら育った僕は小さい頃から外見、国籍を理由にいじめなどを経験しており、

そんな自分をずっとサポートしてくれた両親なら受け入れてくれるだろうと思ったからです。

現実は違く、クリスチャンである両親はそう簡単には受け入れてくれず、結果両親との間に壁を感じながら過ごす日々が続きました。

しかし、今ではそんな両親ともなんでも話せる仲になり、恋仲になった相手も包み隠さずごくごく当たり前のように紹介できるようになりました。

自分自身に嘘をつかず、周りにも自分を隠さず、ただストレートの人と同じように生きることがどんなに当たり前で、

どんなに素晴らしいことなのかに気づいた自分は、その後も友人や同僚などにも隠さず、自然な流れで打ち明け始めました。

すると思ったよりも周りは温厚で理解があり、LGBTであることをクールだとまで言ってくれる友達もいました。

僕が何を言おうとしているのかというと、

様々な国がお互いの文化に影響されて成長しているように、

様々な人種がお互いを尊重し合っているように、

様々なセクシャリティの人々もなんの隔たりもなく共存できる社会はそう遠くない未来にあるのではないかということです。

カミングアウトをする相手が同じLGBTである必要はありません。

自分を受け入れてくれる相手はもっと身近にいるかもしれません。

決して平穏な道のりではないかもしれませんが、いつかセクシャリティによるボーダレスな社会が実現することを少しでも願って、

自分がこの企画を通じてカミングアウトをすることによって一人でも勇気が与えられるのであればと思っています。