OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

Takenori Watanabe

渡辺 勇教 (右)

32歳
公認会計士、税理士
北海道出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

僕にとってのカミングアウト、それは「僕自身が自分の生き方を肯定するプロセス」そして「LGBTの人たちにセクシャリティーをネガティブにとらえないでもらいたい」という想いがあります。僕がゲイであることは悪いことだとは少しも思っていません。だから聞かれれば答えます。出身地や好きな食べ物を答えるのと同じように。ゲイであることは、僕を構成する要素のそんな一部でしかありません。僕自身がゲイであることに胸を張って生き、同じような境遇にある人たちがそれを励みと思っていただければ幸いです。

カミングアウトは必ず必要なことではないかもしれません。自分が傷つくこともあるかもしれません。それでも、僕はカミングアウトを続けます。次世代のLGBTが少しでも生きやすい世の中となるために、多くの人にLGBTを理解してもらいたい、そのためには、まずは僕のとなりにいる誰かに知ってもらうことなのです。ぜひみなさんもこの輪を広げていきましょう!

Keisuke Matsuhisa

松久 恵佑 (左)

29歳
ヘアメイク
岐阜県出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

私が自身をゲイだと自覚したときは、ネット環境も充分にあり、そこまで深く悩むことなく受け入れることが出来ました。

ただテレビをつければ自分と同じような人達は「気持ち悪い」ものとして笑い者にされていました。今もそうですが、ゲイ=女装は当たり前のように刷り込まれていて。親も友達もテレビと同じようにゲイをネタに笑っていました。

そうじゃないんだってことを訴えて、戦うことは当時の私にできるはずもなく、選んだのは地元の関係を切り捨て東京で新しい居場所を見つけることでした。

無理矢理東京の大学を選び、一切の反対も受け入れず上京しました。成人式、同窓会など地元が関わる行事は一度も参加せず。地元の友人の連絡先は誰一人と知りません。

誰が悪い訳でもないのに、一方的に縁を切る事でしか解決できなかった事を今となって後悔しています。

この企画を含めもっとたくさんの声が上がることでちょっとずつ誤解や偏見が溶け、私のような選択をしてしまう人が一人でもいなくなることを願います。