OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yuho Kanaya

金谷 勇歩

37歳
医療福祉関係
静岡県出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

今回思ってたよりも意外と「みんなで渡れば怖くない」的なノリでなんとなく気軽にできたような気がします。

これからカミングアウトを考えてる方へ。肩の力を抜いて「がんばらず」に気軽に考えてみてもよいかも。格好いい写真撮ってもらえたらいいなってぐらいの「がんばらないカミングアウト」があっても良いと思う。

マイストーリーですが。

初めて家族にカミングアウトしたのは17年前。「わかってほしい」という一心でした。大学に上京し20歳のとき初めて彼氏ができた勢いで、夏休みの帰省時両親に自分はゲイだと勇気を振り絞って伝えました。

両親は全くの予測外。びっくりしてたけど「たとえあなたがそうであろうと愛する息子であることに変わりはないよ」と即座に母がいってくれました。兄はアメリカが長かったこともあり「ああそうなの」の一言。父は帰り道に本屋でゲイについて書かれた本を購入し「過去の天才と言われる偉人に同性愛者が多く俺の息子も天才だ」という不思議な落とし方をしたそう。家族に感謝。

そのおかげでいままで「ほんとうに大事なことは言えてなかった」家族への心理的な距離感と孤独感はほとんどなくなったように感じます。

自分にとってのカミングアウトは家族関係の再構築でもあったのかな。

以来、信頼できる友人や同僚にも伝えていて日常生活では苦もなく暮らしてます。そうでなかったら生きづらくてしかたなかったかも。

10代のときにはゲイであること=絶望感だらけ。生きてたくないと思ってたけど今はハッピーです。

だから反対に大なり小なりひとはいろんなこと抱えて生きてるんだから、もし誰かに大切な何かを打ち明けられたら受容的な自分でありたいなと思う。

なんとなく気軽にカミングアウトできる関係性があるって幸せなことですもんね。