OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Takayuki Ono

小野 貴之

31歳
通信業
神奈川県出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

同性愛という言葉を知ったのは中学生の時に見た新聞でした。これだと納得したことを思い出します。

高校に入って、男の子への片思いや人と違うことへの不安。

本当の自分を伝えたい…、少しずつ友人へカミングアウトしました。

確実なのは、性別問わずみんな優しかったこと。

そして一番救われたのが、高3の1ヶ月ハワイに行った時のホストマザー・ファザーの言葉でした。

「You’re a human(あなたは人間よ)。全くおかしいことでもないし、誇り(pride)を持ちなさい。何があっても、自分を下げて振る舞ったりせず、毅然と生きなさい。私はマザーとしてあなたを応援するわ」

[大人]にはっきりと激励してもらったこと、これが僕の原点です。

あれから15年…、友人、職場、そして両親、今はほぼ全ての方がゲイだと知っていて、自分らしく生きています。

■大人の人たち(特に先生)へお願い

LGBTの人たちは、自分について否定されたりからかわれたり、そうでなくても、不安を抱いたり自信を失くしている人が多いです。

僕も小・中・高校は人知れず辛いことがありました。

大人として人生の先輩として、「そのままでいいんだよ」と声をかけてあげてください。

■LGBTの皆さんへ

自分を大切にしてください。自信を持ってください。カミングアウトするのもしないのも自分の権利ですが、誰が何を言っても人生は自分のものです。

学生時代は特にお金も世界も限定されるけど、今は色々な手段で交流できます。LGBTというだけで日本中の人と仲良くもできます。

あきらめなければ素敵な出会いがきっと待っています。誇りを持って生きてください。

■母・父へ

カミングアウトした15年前の秋、一度は泣かせてしまったけど受け入れてくれてありがとう。今でも心配と迷惑ばかりかけて素直になれない息子ですが、この自分に生んでくれて本当にありがとう。

二人に誇れるように、自分らしく幸せに生きていくよ。