OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Stephanie Katsura

ステファニー 桂

30歳
ピアニスト、モデル
イギリス出身
バイセクシュアル

#002 2015年8月撮影

私は大学生の時に初めて自分がバイセクシャルだと判明した。

小さな頃から男の子とばかり遊ぶやんちゃな子で、男の子みたいな服装をしていて、それが自然だった。特に男の子に恋愛感情を持つわけではなく同じ仲間と思っていた。

だから成長して胸がふくらんでブラジャーを着けなさいと母親から言われるようになった。とても嫌だった。窮屈だった。

今でもそれはかわらず、ある時本気で胸をとる手術をしようと思ってカウンセリングに行った。

日本ではあまり理解されなかった。

その時同じ海外のバイセクシャルの友達が、この世にこのからだで生まれてきたのだからこのからだで楽しんで生きていこうよ!ってはげましてくれた。嬉しかった。

親にも1度電話でカミングアウトしたけれど、理解してもらえなかった。

仕事では絶対にカミングアウトしなかった。日本で特に偏見が多かったのと、仕事を失う場合があったからだ。

私はなぜ今回ここでカミングアウトをしたかというと、私の夢だったのだ。モデルをしていてたくさんのフォトグラファーを知っている。

でもLGBTを受け入れて理解してくれるフォトグラファーには出会っていなかった。

ずっと私は自分がバイセクシャルだとカミングアウトする時はレスリーキーに撮ってもらいたい!そしたら誰もが認めてくれる!そう信じて願っていたのだ。それから10年たった。

今回本当に夢がかなった!夢は願って想い続けていれば努力していれば生きていれば叶う!

そして、撮影前に父親にもう一度カミングアウトした。こういう撮影があるんだけど、私はバイセクシャルをおおやけにカミングアウトするよ。

やっぱり理解されなかった。

でも、撮影が終わって父親に撮影の話をした。そしたら今まで音楽もモデルの仕事にも興味なかった父親が、日本に来て私の写真を見たいと言ってくれた!

こんなに嬉しいことはないわ!生きててよかった、そしてずっと理解されなかった家族にも理解してもらえた!

私は本当にこの撮影に参加できて選んでもらえて心から感謝しています。

私はただ、自分らしい人間でいたいのです。人間対人間で接したい、そこに男、女は関係ないという考えです。

これからカミングアウトしようと思っているあなた、カミングアウトしても理解されていないあなた、大丈夫、願って頑張って生きていれば必ず理解してくれる人に出会える!

苦しくても死なないで!自分を愛して、信じて、私だって怖かった物凄く。カミングアウトするタイミングはいつでもいい。何度してもいい。

絶対にあきらめないで!

私はそこにいるまだカミングアウトしていないできないあなたのためにここにいます!

もっと性別の差別がなくなり自分らしく生きていける世界になりますように!