Natsumi Okata
大方 なつみ (右)
24歳 |
ラジオパーソナリティ/会社員 |
東京都出身 |
レズビアン |
#002 2015年8月撮影
今までは「この人とは一生付き合っていきたい」と思う大切な人にだけカミングアウトをしていました。
自分をさらけ出せる場所があった分“言えなくて辛い”という思いはあまり感じたことはないけれど、今こうして自分のセクシュアリティをオープンに言えるようになった事で、自分でも驚くほど気持ちの面でも生活面でも変化が現れました。
公にカミングアウトするようになったのは、職場の社長に打ち明けたのがきっかけ。
「日本がまだ住みづらいなら自分達の手で変えていこうよ」
そう力強い言葉をかけてくれた社長はストレートの女性で二児の母。
会社のスタッフへのカミングアウトを手伝ってくれて、仕事関係の人達にまで私のセクシュアリティも含めて普通に紹介してくれるようになりました。
大勢に打ち明けた中で誰ひとりとして嫌な顔をする人はいなくて、寧ろ応援してくれたり、LGBT関連の情報を教えてくれるなど、すごく好意的に接してくれる方ばかりだった。
間もなくして、奇跡的なご縁でLGBTのインターネットTV番組を担当させて頂くこととなったので、開局と同時にSNS上でもカミングアウトをすることに。
そうしたら、全然連絡を取ってなかった友達からたくさんの温かいメッセージが届いて涙が出るくらい嬉しかったのは鮮明に覚えてる。
そして何より、公のカミングアウトにあたってお母さんもきちんと話をしたところ、今では一番に応援してくれる存在になってくれた事が堪らなく幸せです。
今こうして自分を隠すものが何もなくなって思うのは、世間って自分が思っているよりもずっと愛で溢れているという事。偏見っていうのは、実は、自分自身が無意識に作っている壁だったと気づいたんです。
私からみんなに伝えたいメッセージは、ただ一つ。
それは“自分次第でいくらでも変われるよ”っていうこと。
もし、現状をもっと良くしたいという思いが少しでもあるのなら、
自分の物差しで相手を測らずに、勇気を持って自分という人間を表現していってほしいな。
失うかもしれないリスクを想像したら怖いと思うけど、相手も本当に大切に思ってくれていれば、例えいくら時間がかかっても自分から手を離さない限り分かり合える日がくるよ。
カミングアウトをすることで自分に誇りを持てるようになるし、何より世界が輝きだす。
この世に生を受けたからには、自分の生きる道は自分で切り開いて思いっきり人生を楽しもう!
Asami Tsuchiya
土屋 朝美 (左)
33歳 |
歯科衛生士 |
千葉県出身 |
レズビアン |
#002 2015年8月撮影
私にとってカミングアウトした中で一番印象に残っているのは、妹へのカミングアウトです。
大人になってからは、なかなか一緒に居る時間がなかった妹。
母が病気になり、一緒に居る時間が多くなったことをきっかけに色んな話しをするようになって、その中で自分がレズビアンだと言う事をカミングアウトしました。
すると、妹は、今まで気づいてあげられなくてごめんね、辛かったよねって…
涙がとまりませんでした。
それから、自分の彼氏や友達にも、何の偏見ももたず「自分のお姉ちゃんはレズビアンなんだ」って言ってくれた妹。
今の彼女の事も家族として想ってくれてる妹。
本当に感謝してます。
それと同時に、本当の自分をカミングアウト出来て心からよかったと思っています。
カミングアウトって最初は誰でも怖いものだと思うんです。
受け入れてもらえなかったらどうしよう、大切な人を失ったらどうしようとかね。
でも勇気を出して1歩踏み出してみたら、きっと何かが変わると思う
1度きりの人生、自分らしく生きなきゃ!