OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Sakumi Fukuda

福田 作三 (左)

36歳
加圧トレーニングインストラクター
長崎県出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

私にとってのカミングアウト

それは、自分自身の存在を

「あきらかにして認める」=「あきらめる」という事です。

カミングアウトをする「人に云う」=(伝える)ということは

まず精一杯自分の事を自分が知るという事が大切です。

この世に存在する人々は、誰一人として同一人物は存在していません。

肌の色、髪の色、瞳の色、顔立ち、容姿も違えば

生活習慣、文化、趣味、趣向、全てにおいて

価値観や好き、嫌い‥‥皆個々に違いがあります。

どれも皆それぞれに素晴らしいんだと私は思います

皆違いがあるからこそ面白い。

いかにして自分自身の命の輝きが素晴らしいかということを、自分自身がまず知って褒め称えてあげてください。

どんな様子でもこの世に存在する

万物が素敵だということ。

知る事で見えてくる未来。

まず伝える前に、人に云う前に

もっと自分を愛し大切にし

「私」という存在を「私」が認めてあげて下さい。

まずは一番身近な

「自身の心」と向き会う事が出来た時

自分自身を受け入れ、周りを受け入れる事が出来ます。

その時、偏見や差別という

恐ろしい恐怖から解き放たれるでしょう。

もしかすると他の誰でもない

一番身近な当事者の心の奥に

偏見や差別が潜んでいるのかもしれません。

今こそ!あなたの命の輝きを信じて!

あきらめるのです。

私もあなたも素晴らしい命!!

産まれてきて良かった。

出会えて良かった。

感謝☆

Taishi Inagaki

稲垣 大司 (右)

47歳
美容師
東京都出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

15年前

25年ぶりに再会した産みの親に

勇気を振り絞り

初めてカミングアウトをした

GAYで有る事を伝えると

産みの親が言ったのは

『私が育ててあげなかったから』

そうなっちゃったのね

ごめんね・・・・・

僕は全く関係無いと言った

なぜなら育ててくれた

母に対して失礼だから。

GAYになった理由って?

産みの親のせいでも無ければ

育てられ方でも無いと思う

気が付いたら気になるのは

男性だった

ただそれだけだった

育ての母には7年前

父が他界した際

今のパートナーが葬儀に

参列したいと言ってくれたのを

きっかけにカミングアウトすると

そんなの薄々感じてたわ

貴方はアナタなんだからって!

本当に嬉しかった。

先人の方々のおかげで

今日本でも私達は随分と

楽にくらせるようになりましたが

それでもイジメや偏見は起きてしまっている

全ての方にカミングアウトを勧めるつもりはありません

一人では無いって事

こうして私達も居るし

きっといつかありのままの貴方を

もしかしたら

人生のパートナーなのか

友達や親、学校や職場なのか

愛して受け入れてくれる人が

きっと現れるはずだから

少しだけ勇気を持って一歩踏み出してみてはどうかな。