SHUHEI TAGUCHI
田口 周平
35歳 |
会社員 |
東京都出身 |
ゲイ |
#002 2015年8月撮影
実を言うと、カミングアウトの第一歩で悩んだ時期は、あまり無かったように思います。
親・兄弟には自分から言う前にバレましたし、今の親友たちはみんな僕がゲイだと知った上で友達になってくれた、素晴らしい人たちばかりです。
それでも、新しく出会った人たちにカミングアウトする機会が訪れた時には、毎回とても悩みます。
「嫌われたりしないだろうか」「なぜわざわざ言う必要があるのだろうか」「言わなくても仲良くいられるんだから、適当に話を合わせておけばいいじゃないか」などなど、頭の中をいろんな考えが巡っていきます。
でも、そんなとき、いつも最後に思う事があります。
「もし、自分が逆の立場だったときに、言ってくれてありがとうって思えるなら、言ったらいい。きっとこの人も同じことをいつか言ってくれる」
そして、この思いは裏切られた事がありません。
カミングアウトは、相手を信じているからこそできること。
もっとと本音で話したい、もっとあなたといい関係になりたいと伝えることだと、僕は思います。
相手を信じる自分に自信があるのなら、心から笑い合える人を一人でも増やすために、自分からできる事があるのなら、やってみたらいいと思います。
そのチャレンジの先には、もっと多くの笑顔が待っていると、僕は信じています。