OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Takami Yasutomo

安友 貴美

32歳
飲食店勤務
愛知県出身
MTF

#002 2015年8月撮影

私は女性のはずなのに体が男。

こんな違和感を初めて覚えたのは幼稚園の頃。

皆大きくなったらお医者さんになりたいとかケーキやさんになりたいとか言うなか、私の夢は女性になってお嫁さんになることだった。

でもこの夢を他人に伝えることは結局なかった。家族や友達との関係を壊したく無かったから。

自分は変なんだとずいぶん悩み苦しんだ。

そんな思いを家族や友達にカミングアウトしたのは大学に通うため上京したとき。

胸がはち切れそうだった事を今でも覚えている。でも自分に嘘をつく人生はもう無理だった。

家族は最初戸惑い、それを否定しようとした。でも幸いにして今では受け止めて、認めてくれている。カミングアウトによって離れていく友達はいなかったし、むしろ絆が深まった。そして何より、新たな出逢いすらもたらしてくれた。

今では自分の思いに正直に、胸を張って堂々と生きて行くことが出来るようになり、カミングアウトして本当によかったと思っている。

もしあなたがこれからカミングアウトすることを悩んでいるなら、なぜ悩んでいるのかを考えてみてほしい。

LGBT であることは決して恥ずかしい事でも変な事でもない。

少しの勇気は必要かもしれない。

でもそんな本当の気持ちを大切な人に伝えることはとても素敵なことだと思う。