OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yutaka Murakami

村上 裕

33歳
ゲイの心理カウンセラー
福島県出身
ゲイ

#002 2015年8月撮影

「わたしにとってのカミングアウト & つぎの誰かの勇気あるカミングアウトに

送るエール」

セクシャルマイノリティを社会に公表している心理カウンセラーが、日本に居て

欲しい。

そんな願いから「ゲイの心理カウンセラー」として仕事を始めたのは、2007年の

こと。

日本全国から、時に海外から、何百人もの方が、

様々な生き方のお話しを聴かせてくださいました。

カミングアウトも、よく聴かせて頂くテーマのひとつです。

本当にたくさんの方々の言葉を聴かせて頂いて思うのは、

決して「カミングアウトをしなきゃ、自分らしさを分かって貰えない」というこ

とは、

無いのではないかということ。

カミングアウトをしてもしなくても、

「あなた」は「あなた」で、

世界にたったひとりしか居ない、大切なひと。

カミングアウトをするから、

誰かに理解されたり、

誰かに愛されたり、

誰かが好きになってくれるわけでは、ないのだと思います。

でも、

「あなた」がカミングアウトをすることで、

自分自身を前より少しだけでも好きになれるのなら、

そこにはきっと、価値があります。

カミングアウトをする前よりも、した後の自分のほうが、

自分を好きになれそうな気がするなら、

それは、とても大切なことです。

色んな過去、色んな環境、色んな性格、色んな人生、

ほんとうに、たくさんの事があるかもしれない。

でも、「あなた」があなたらしく生きる事を、あきらめないでください。

そして、そんな「あなた」が生き、社会に表し続ける姿が、

あなたの気づかないところで誰かを勇気づけ、

時に、悲しい選択をしようとしている人に、

「そっちじゃないよ」という声を届けています。

「あなた」が生きて、その姿を表し続けることに、

誰かの人生や世界を変えるくらいのちからがあることを、

どうか、忘れないでいて欲しいと、心から願います。

がんばれ!

生きているひとたち。

これから、きっと、もっと社会は良くなっていくから。

がんばれ!

生きようとしているひとたち。

あなたの人生は絶対に、素晴らしいものだから。