OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Akina Yamane

山根 明奈

23歳
理容師
島根県
レズビアン

#004 2015年11月撮影

私は今まで「自分」を出すことに抵抗がありました。特に恋愛に関しては誰にも相談することもなく、学生時代はずっと1人で抱え込んでいました。初めて好きになった女の子は小学五年生の時の一個下の子でした。その当時は恋愛という事を意識しておらず、自然と目で追っているというものだったんですが、それだけで幸せだったのを今でもはっきり覚えています。高校を卒業して実家を離れ、大阪という都会に出てきた時に、「セクマイ」「レズビアン」という言葉を知りました。周りの人の恋愛の話、女子トイレに入った時に男の子に間違われるあるある話、「彼女」と呼ばれることより「彼氏」と呼んでもらいたいという話…。色々な会話が新鮮で、それを共有できる仲間・友達がこんなにも身近に居るということに感動しました。今ではTwitterなどでタグを付けたらすぐに見つかりますが、その当時はどうやって知り合っていいのかも分からず、自分を押し殺して生活していました。でも今は堂々と「女の子が好き!」と言えます。それは近年の社会でのパートナーシップ条例の議論、おねぇタレントの進出、MTFのテレビ出演等も大きく影響しています。学生時代の私と、同じ境遇で悩んでいる男の子、女の子には、同性の子が好きという今の感情を大切にしていて欲しいと願っています。「言うのが怖い」「間違ってる」というのは、環境が変われば考え方や受け取り方も変わります。世の中にはそれを受け止めてくれる人達が必ず居ます。だから自信を持ってください。悩んで、葛藤して、嫌がらせもされた学生時代でしたが、大人になった今の私は胸を張って言えます。「幸せ」です。