OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Rui Takanashi

高梨 瑠衣 (右)

21歳
大学生
愛知県
クエスチョニング

#004 2015年11月撮影

私は周囲のひとにカミングアウトしています。

最近ではカミングアウトは初対面のときに行う挨拶と同じ感覚です。

名前を名乗って、大事な彼女がいるということを伝える。

ストレートの方からすれば恋人がいることをいきなり言われるなんて惚気などと思われるかもしれないけれど、私は初対面に近い段階で知ってもらいたいと考えています。

それには偏見の目を向けられたらどうしようなど、不安はもちろんあります。

ポーカーフェイスを意識していますが、やはり簡単なことではない。

でも仲良くなる前に私という存在を知ってほしい。LGBTQという存在を知ってほしいという気持ちを込めています。

大学のゼミではLGBTQやセクシャルマイノリティのことを研究したり映像を作成したり、メディアを通して情報を発信していくことを活動としています。

ゼミの友達も理解してくれていたり、周りの環境にすごく感謝をしています。

家族にはしっかりとしたカミングアウトはしていません。

高校の頃は「なんで?」って言われることがとても苦しかった。

でも時間の流れが私と彼女の存在を日常にしてくれていってるのではないかなと思います。

つい先日、食卓にOUT IN JAPANの掲載された新聞記事が切って置いてありました。

理解は難しいかもしれないけれど、気にかけてくれるんだと思い、嬉し涙がでました。

まだカミングアウトできていないひと、あえてしないひと。

ひとりひとり環境が違って個性が違って難しいこと、いいこと、悪いことたくさんあると思います。

カミングアウトには勇気が必要かもしれないけれど、意外と受け入れてくれるかもしれません。

もしカミングアウトで傷ついたとしても、私たちみたいな仲間はたくさんいます。

I’m here. in Nagoya.

Haruka Kawai

河合 はるか (左)

21歳
大学生
愛知県
バイセクシュアル

#004 2015年11月撮影

私は、身近な人だけわかってくれていればそれでいい。

プロジェクトに参加して、悩んでる人の力になりたい!と思うが、カミングアウトが全てではないと考える。

幸い、女の子も好きになることを伝えて拒絶されたり、ものすごく辛い経験をしたことはないけれど、伝えるときは受け入れてもらえないことに怯える自分はいる。

だから、伝えてない友人が見ていたら「黙っていて、ごめん。」

このプロジェクトを機に自分自身変われるかな?とチャレンジしてみた!そんな私のことは受け入れてほしいです。

そして、受け入れてくれている友人にはいつも感謝してます、ありがとう。

そして、まだ言えてないけど親父にも感謝してます。

「伝える」って本人にとっても、周りにも大事なことかなって。

知ってるのに知らないふりしてくれてたり、わざと聞かないでくれてたり、気を遣わせてしまうことが多いから。逆に伝えることで気を遣わせてしまうこともあるけれど、それは優しさだよね。

どんな分野でもマイノリティーの人々は悩んでいる。

だから、受け入れてくれてるってことが間接的に伝わると嬉しい!

例えば、有名人とか知人が「同性愛、いいじゃない。これから自分がどんな人を好きになるかは分からない。私なら受け入れる、応援する。」とSNSなどで見かけると、わかってるよー、大丈夫だよー。って大きい腕で抱かれるくらい安心する。

だから、マイノリティーではない人からのカミングイン(受け入れるっいう意味での)がすごく嬉しいし、大切。

男の人を好きになることだって、人を好きにならないことだって、もっと年を重ねて、また考え方が変わって、、、というのが人生だと思うから。

カテゴライズも必要ない。

カミングアウトすることで、希望や光を与えることもある。でも誰かを悲しませることがあるかもしれないし、自分が傷つこともある。

LGBTという単語に飲み込まれないように、自分でいいんじゃない?

最近はそう考えてます。