OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yoshimi Kosaka

高坂 仁美 (右)

38歳
会社員
神奈川県
ゲイ

#004 2015年11月撮影

自分の最初のカムアウトは学校の同級生との久々の飲み会でした。「彼女いないの?」という質問に「自分の相手、彼女じゃなくて彼氏なんだよね」と答えてみる。どんなリアクションが来るかと思ったら「びっくりしたけど、なんか意外じゃないわ」と、こっちが意外なほど自然に受け容れてもらえました。

自分はたまたまラッキーだったのかもしれません。信条や思想により、受け入れは違うかもしれません。でも、家族や大切な友達に自分の事を隠さずに話せるのはとても気持ちがいい事であるのは間違いありません。本来、自分の好きな人の事を誰かに気兼ねなく話せるというのは、とても自然で当たり前の事なんだと思います。

最近はテレビで見かける事が増えたとは言え、大多数の人にとってまだLGBTの存在はそこまで身近ではありません。だから今はどうしても、奇異の目で見られる事も仕方ないと思います。でも、本来あるべき「当たり前」を本当に「当たり前」にするために、まずは自分達の周りから少しずつ、こうした形で少しずつ、小さな声を上げて変えていく必要があるんだと思います。遠くから大声で叫ぶより、身近な誰かの優しい声が一番心には響くはずだから。そうすればきっと、LGBTの存在も、そこで誰もが体験している恋愛も、きっとみんなが普通の事として受け止めてくれる日がいつか来るんだと思います。

でも今はまだそんな時代ではないから、今は一歩前に出て、笑顔で好きな人を好き、と胸を張って自分は周りに伝えます。これを読んでいるあなたも、もしも周りの誰か大切な人達とこの事を話す機会があるならば、少し勇気を出して自分の事を話してみて下さい。きっと自分の心とみんなの未来が少しだけ変わると思いますよ。

Shinya Hamada

濱田 慎也 (左)

42歳
会社員
高知県
ゲイ

#004 2015年11月撮影

カミング・アウトと言っても、自分は特に何がと思うことはありません。

常に自然体の自分でいること、そう思っています。

もちろん、誰かれ構わず公言する訳ではないですが、別に隠すこともしない。

セクシャリティはその人のわずかな一部分に過ぎないと思っています。

仲のいい友達には別に隠すことはしていません。

「僕」という人間をみてくれていると信じているからです。

僕の友達でカミング・アウトをして逃げていった人はいません。

「しんやはしんやだから」とみんなが言ってくれます。

僕はとても恵まれているのかもしれませんね。

でも何があるかは分かりません。

社会の流れは変わっていきてはいますが、当然嫌う人もいるでしょう。

僕が思うのは、ゲイだという自分を認めてもらうためには、「普通の人以上に普通の人」であることかなと思います。

ゲイであることを気にさせないくらい、常識人で、楽しい人であることかなと思います。

これは自分の信条ですが、自分のことを認めてもらうためには、まず相手を許すこと、相手を受け入れて、それから自分も受け入れてもらう。

そこには信じられないくらいの「優しさ」というパワーがいりますが、それもゲイとして生まれてきた自分に与えられた課題なのかもしれないですね。

でもとても楽しい…(o^^o)

悩まなかった訳ではないですが、マイナスに考えずプラスに考えて結果、楽しい毎日を送ることができています。

笑う門には福来たり、です。

そうやって知り合えたたくさんの人に囲まれて、僕はゲイとして生まれてきて本当に幸せだなと思います。

生まれ変わってもまたゲイで生まれ変わってきたい、そう思います。