OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Shun Tsuru

水流 瞬

28歳
フリーター
東京都
MTF

#004 2015年11月撮影

私のカミングアウトは、好きな人に気持ちを伝えた時と、

それを断られ、精神的に耐えられず、家族に話した時でした。

そして今回のこの企画が、最大のカミングアウトです。

それからも偏見・差別に囚われ続け、

ずっと1人で全てを背負っていたけれど、

昨年「東京レインボープライド」に参加した時、

沢山の同志が未来を信じて笑顔で生きている事を直接目で見て、

「みんなで生きていけば良い」と思いました。

守っていたものを捨てて、勇気を出して踏み出せば、

やはり避けられず予想通り傷付きもするけど、

その先にあった、想像も出来なかった自分の心持ちの進化や

ありのままの自分を受け入れてくれた人達との出会いには変えられません。

そこで「傷付いてでも生きていく価値がある」と知りました。

人によって負わされた傷は、人によって救われ癒やされていく。

生き続けていなければ感じられなかった、

夢にも見れなかった幸せが、今多くあります。

その記憶が褪せる事なく、

ずっとこの心を守り続けていってくれるでしょう。

今も変わらず、偏見・差別と闘い、

それらをいつか出来るだけ許せるように、葛藤し続ける毎日です。

沢山のLGBT当事者が居るけれど、その中で、

それでも何とか生きていける人達が、まだ何とか立ち上がれる人達が

自分の生き方で伝え、変えていくしかない。

自分の為というよりも、

勇気がなくて声が出せない、もう生きられそうにない、

まだ見ぬ、今も泣いている誰かの為に。

その気持ちを身を持って知っているから。

何より大事なのは、”人間らしく”生きる事。

あくまで私はそう生きたいと思っています。

共に生きていきましょう。

あなたに、この先の未来で会いたいです。