OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Maki Nakauchi

中内 真紀

43歳
販売職
大阪府
レズビアン

#004 2015年11月撮影

「お前が男を好きになろうが女を好きになろうが知ったこっちゃない。わしはお前やない。お前の人生なんやから、お前が死ぬ時に『楽しかった』と思えたらそれでええやないか。」

私が初めてカミングアウトをしたのは大学生の時、相手は家族全員。その時の父親からの言葉が私のセクシャリティに対する自己肯定感の根幹となっている。

残念ながら、我が家のようなパターンはまだまだとても少ない…はず。

この文章を独りでこっそり見ていて、リアルにはセクシャリティの事を誰にも言えず、苦しんでいるあなたへ。

ネットでいい。顔が見えなくていい。前向きじゃなくていい。「しんどい。」の一言でいい。どうかその一言を口に出してほしい。「僕も」「私も」と共感する声が聞こえるはず。

あなたのペースでいい。ゆっくりでいい。どうか独りで抱え込んでしまわないで。

カミングアウトのスタートは恵まれていた私も、こうして本名を出してカミングアウトすることには迷いがあった。今でも怖い。

でも、この声が名前も顔も知らない誰かに届いたら。「このままの自分でいいんだ。」と昨日より少しだけ安心できる手助けになれたら。

私自身、「貧困」という経験を通じて「孤独」がどれだけ辛くて、時として人を死に追いやってしまうほどの力があるか身をもって知っている。

だからこそ、このプロジェクトに参加することで「あなたのそばにいる」と伝えたかった。

この声が、届きますように。