OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Rika Hasegawa

長谷川 梨花

26歳
女優・タレント
鹿児島県
MTF

#004 2015年11月撮影

私にとってカミングアウトとは誰かに自分を理解して貰うだけでなく「私」というものが何者かを再認識し、前に進んで行くものです。

私は25歳まで、自分の性自認を隠して生きてきました。

それは、色んな理由をつけて自分自身から逃げていたのだと思います。

トランスジェンダーは見た目がどんどん変化していきます。言葉で伝える前に会った瞬間にカミングアウトする形になります。それだけに慎重になったり、人に会うのが億劫になった時期もありました。

しかし、私がこれから先どうありたいか何をしたいのか改めて感じました。

私がトランスジェンダーである事を初めてカミングアウトしたのは看護師時代に職場の同僚に言った事です。

その時に私は辞める覚悟も決めてました。

しかし同僚は「よく決断したね、中身が変わる訳じゃないでしょ?だったら好きに生きなよ!これかもよろしく!」って言ってもらえました。

その時に思ったんです。

「誰よりも偏見を持ってるのはどんな人より私自身なんだ」って

皮肉な事にそこで受け入れて貰えた事で本当にやりたい事が見つかりました。

それは女性として女優になること。

色物ではなく、本物の女優として世界に認めてもらい感動するものを届け、セクシャルマイノリティの世界からまた新しい時代を作り上げたい。

私自身がどうありたいか…どうあるべきか見えてきたのは、カミングアウトできたからでした。

今では家族、友人にも胸を張って変わった姿で会えてます。

マイノリティを作り出すのは私たち自身だと思います。だからこそまず自分自身と向き合い受け止めて初めて他者に伝えられると思います。少しずつ世界はかわってきてます。カミングアウトすることは本当に怖いし勇気が必要です。でもその勇気は何にも変えられない素晴らしいものです。自分自身が自分を受け止め向き合うことできっとその勇気は報われます。一緒に頑張りましょう。