OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Daijiro Harada

原田 大二郎

31歳
CafeSlowマネージャー
大阪府
ゲイ

#004 2015年11月撮影

抱きしめられたかった、あなたへ。

30歳の時、
『大ちゃんの重荷をとってあげたい』
そう言ってくれた友人たちが、カミングアウトへの背中をぐっと押してくれた。

カミングアウトは笑えるくらい、いつも呆気ない。
それまで逡巡していた自分を思い出すと可笑しいほど!
みんな変わらず優しくて、それまでよりも愛をもって僕に接してくれる。

20代、消えてなくなるんじゃんないかというぐらいの孤独。
先の見えない不安、家族、老後。生き辛く、苦しい。誰にも会いたくなかった。
他人と比べて、ないものを探しては、瞳を閉じていた。

カミングアウトは勇気がいる。
だけど、誰も変ることの出来ない自分の人生がある。
うらも表もない、あるがままの自分でありたい。
新しい景色をみたいから、これからも僕は小さな一歩を踏み出すよ。

いつだって僕の幸せを願ってくれる愛すべき友人がいる。
あるものを数えて、この瞳を輝かせていきたい。

冷たくカサカサだった手を、温かくなるまでさすってあげたい。
『大丈夫だよ!』っと、やさしく抱きしめてあげたい。
あの頃の僕と、いまも不安と孤独の中にいるあなたへ。