OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

Meireles Gustavo

メイレレス グスターボ

30歳
非常勤講師、大学院生
ブラジル
ゲイ

#004 2015年11月撮影

初めてカミングアウトしたのは、2008年の夏でした。海外留学を機に、「自分らしく新しい人生を歩んでいこう」と決意した僕は、同じ寮に住んでいた仲良い女の子にカミングアウトしました。「信頼してくれてありがとう」という彼女の言葉は今でも忘れません。

友人から優しい言葉をいただきとてもほっとしましたが、カミングアウトまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。自分がゲイであることを自覚したのは、恐らく10代前半のときでした。当時は、まだLGBTに関して情報があまりなく、ゲイであることに困惑していた。そして、その悶々とした状況が20代前半まで続きました。

ブラジルの大学を卒業してから、僕は進学のために来日しました。未知の国で、見知らぬ人たちに囲まれて、新たな人生を始めようとしていました。「今回こそ、自分らしく生きていこう」と決意しました。この長いプロセスを振り返ると、カミングアウトするにあたって一番苦労したのは、他人にカミングアウトすることではなく、自分にカミングアウトすることだったと思います。つまり自分がゲイであることを自覚し、それを受け入れる。そして、それに対してプライドを持って自分らしく生きる。

もし自分のセクシュアリティについて悩んでいる方、またはカミングアウトをしようとしている方にメッセージを送れるのであれば、僕はこんなことを申し上げたいです:焦らずに自分を知る時間を大切にしてください。そして、ありのままのあなたを尊重して、あなたを大事に思っている人がたくさんいることも忘れないでください。