OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Hideko Matsui

松井 秀子

52歳
会社員
富山県
レズビアン

#004 2015年11月撮影

同性が好きだと自覚したのは小学校の頃。親には言えない、結婚すること、家族を持つことも自分にはできない!将来について夢をもつことを捨てた。世の中と折り合いをつけ、ひっそり生きていくことだけを選び続けた。

2015年のある日、LGBTのセミナーで名刺交換の相手から「当事者です。今日はご参加ありがとうございます」と言われて、思わず私は「私もです。」と応えていた。フッと瞬間、体が楽になった。なんだろうこの気持ち? 閉ざしてきた重たいドアを自ら開けたことに気付いた。そうか、今まで私を抑えてつけてきたのは私自身だった。

もう一度、このことを確かめたかった。そして OUT  IN  JAPANに応募した。

撮影はとにかく楽しかった。会場のたくさんの出会いが私の背中を押してくれた。ライトに照らされながら肩の力が抜けて、自分がひとまわりも大きくなった気がした。なんでもできる気持ちになれた。本来の自分を受け入れることがこんなにも楽しいなんて!このことを知らずに生きていたなんて、今までなんてもったいないことをしていたのだろう。

このプロジェクトは自らの意志で自らに光が射したことを確認できた、私の大きな一歩。

光に照らされながら、本来の自分を日々受けいれて生きていきたい。

まずは自分のために、そして日本でこれから続く世代に繋ぎたい、更に海を越えて繋ぎたい。

カミングアウトは当事者として自覚と責任をもち行動すること。その一歩は簡単ではないけれど、光の中を進む緊張感と楽しさは最高。何よりも支えてくれる仲間に出会えることが嬉しい。このようなコメントを通してこれから続く人に繋げることができるから。

OUT  IN  JAPAN に感謝!