OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Ayaka Ichinose

一ノ瀬 文香 (左)

35歳
タレント
栃木県
レズビアン

#004 2015年11月撮影

まずは自分の自然な感情を受け入れ、自分を肯定してあげて欲しいです。

人を好きになったときなど、自分の中から自然に湧き上がってきた感情を信じられなかったら、他に何か信じられるものがあるでしょうか?自分すら愛せなかったら、他人を深く愛せるでしょうか?自分をもっていない人に、他人が深く興味を持てるでしょうか?

どんなにくじけそうになっても、自分を信じ、愛し、認めてあげて欲しいです。

カミングアウトは、誰かとの付き合いの歴史があればあるほど大変でしょう。例えば生まれたときから一緒にいる両親。同性愛者であることやトランスジェンダーであることに幸せを想像できない非当事者は、カミングアウトされたときに否定するかもしれません。最初のカミングアウトを、新たな出発点だと思って粘り強く伝え続けて欲しいです。なるべく自分が幸せなとき、元気なエネルギーがあるときにカミングアウトしたほうが、良い出発点に立てるはずです。

同性愛者もトランスジェンダーも世界や歴史を広く見渡せば普通なこと。例えば同性愛行動は、自然界でも1500種類以上の生物で確認されていますし。それを知らない人に教えてあげましょう。そして、自分を理解してもらおうとしましょう。あなたのことが好きな人なら、あなたを理解したいと思うのですから。

人は1人1人違うから、100%理解し合うのは無理でしょう。しかし、少しでも理解したいと思うその気持ちが、人との絆を築き上げていく上でとても大切なものではないでしょうか。

自分の感情に正直になって芯を持って生きていけば必ず、理解したい、味方になりたいという人たちができていきます。あなたもそういう人を応援したいって思いませんか?私は思います。

自分に自信を持って、自分らしく幸せに生きる選択をしていってください。

Akane Sugimori

杉森 茜 (右)

29歳
ダンサー、ミュージカル女優
北海道
レズビアン

#004 2015年11月撮影

私は、幸せな事に、カミングアウトをした事がありません。

カミングアウトって、隠していることを「実は・・・、」って公けにすることでしょう?

大学を卒業してからすぐに勤めた有名な老舗ショーパブのニューハーフさん達が私を育ててくれて、子どもの時からの友だちは、私よりも「女の子が大好きな」私の事を知っていてくれたから。

だから、そもそも、隠した事がありません!本当に恵まれていました。ラッキーね!

こどもの時、

「自分はレズビアンかな?レズビアンなら、そうとはっきり分かるテストか何かないかしら」

とずっと思っていました。はっきり自分はレズビアンだと確信したのは25歳の時です。

26歳で初めて彼女(一ノ瀬文香)が出来たとき、親に、

「今度、彼女を北海道に連れて帰るね!」

と電話しました。

いちばん大変で、苦労して、素晴らしいのは、私の家族だと思います。

親に分かって貰うのは、私も、今までの人生で一番大変でした。

ずっと、世界で一番、両親と弟が大好きだったから、その両親に理解されないのは、人生で一番辛い時期で、毎日、何か壊れたのかなと思う位、涙が止まりませんでした。

弟は面白い子で、1秒で理解しましたけどね。(笑)

カミングアウトしてもしなくても、どちらでも良いと思う。

本当にどちらでも良いと思います。

隠したいなら隠せばいいし、言いたいなら言えばいいし。

「親が死ぬまで言わないのが私の親孝行。」

と断言している大好きなニューハーフの先輩がいます。

私はその言葉に愛を感じるし、先輩が幸せなら、それでいいと思う。

ただ、私は、「女の子が大好き!」と自他ともに認めている今の自分が大好きだし、今の毎日が本当に幸せです。

だから、ハッピーなチョイスを!

みんなが、ハッピーに、毎日過ごせますように☆☆☆