Hirokazu Ikezawa
池澤 廣和
34歳 |
IRISアソシエイトディレクター |
福井県 |
ゲイ |
#004 2015年11月撮影
OUT IN JAPANへの参加をきっかけに、これまでずっとカミングアウトできなかった友人へ、自分がゲイであることを打ち明けました。彼は高校時代から十数年の付き合いになる友人で、これまで何度も「ちゃんと正直に話したい」と思いながら、なかなかその一歩を踏み出すことができなかったのです。「今日は絶対に伝え よう」と心に決め、不安な気持ちを抑えながらのカミングアウト・・・彼は驚いた様子でしたが「お前はお前だから」と受け止めてくれました。 その言葉を聞いてホッとしたし、勇気を出して伝えて良かったと思いました。
カミングアウトするかどうか、それは個人の選択です。相手が受け入れられず、これまでの関係が壊れてしまうかもしれません。付き合いが長い相手ほど、その 不安は大きくなります。実際にこれまでの自分も、無理にカミングアウトせず、ストレートの“フリ”をしていようと思っていました。
だけど、これからは前向きにカミングアウトしていきたいです。
必要ないと思っていた一方で、心の中では、自然にカミングアウトできる人をうらやましく思っていたし、無邪気に婚活をすすめてくる同年代の友人たちには、正直な気持ちで話したいと思っていました。だから、カミングアウトの輪がもっともっと広がって、普通に伝えられる社会になってほしいです。
今回の撮影に参加したことについて、ゲイの友人が「その勇気を尊敬する」と言ってくれました。今後も少し勇気を出して、僕は自分の小さな世界を変えていこうと思います。そして、もしこれを読んでいるあなたがカミングアウトについて悩んでいるなら、僕は精一杯のエールを送りたいと思います。「あなたの世界を変えるのは、あなた自身の勇気だよ」って!