Kimihiko Nakagaito
中垣内 公彦
53歳 |
Bar LOGOS 店主 |
東京都 |
ゲイ |
#004 2015年11月撮影
家族へのカミングアウトは、姉にしました。何となく気がついていたようです。
恋愛には色々な形があって良いと、ある程度の理解はしてくれましたが、病身だった
母親へのカミングアウトは止められました。
僕の場合、本当に恵まれた環境にいたんだと思います。
アメリカから日本に帰国後、勤めた会社でも偶然なからゲイやレズがいて、ストレートの方々も普通に受け入れてくれてましたから。
嘘をつく必要がないと言うのは、かなりのストレスレスでした。
仕事は仕事、プライベートはプライベートですからね。
会社を辞め2丁目でゲイバーを始める機会を得てから多くの方と、カミングアウトに
ついて話をしました。
全くカミングアウトに興味がない。なぜ必要があるのか?とおっしゃる方。
カミングアウトしたいが、躊躇している方。
それぞれ色々な状況がありますね。
関心がもてない方には、少しでも考えてもらえるように説明しますが、なかなか難しい。
悩んでいる方には、微力ながらもサポートできればとの思いで話を聞きます。
ただ最終的な決断は本人であり、カミングアウトをした後のリスクも考える必要がある
と思うのです。
渋谷区のパートナーシップの証明書発行も始まり、やっと我々はスタート地点に立ちました。
自分も含め、1人1人がもっと意識を持つことで、10年後20年後住みやすい国に変わっていけるとの思いで、今回のプロジェクトに参加させてもらいました。
この機会を得られたことに、心から感謝いたします。