OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Kimihiro Mikuni

三國 公浩(ボンバー三國)

51歳
PBXエンジニア(フリーランス)
愛知県
ゲイ

#004 2015年11月撮影

私にとって初のカミングアウトでもあるが、高校を卒業を機に両親に対して自分がゲイであることを告白。

母親は薄々疑いのまなざしで見ていたようだが、父親は茫然として言葉を失い、その後は家庭内が大変なことになった。

お互いにしつけがどうだとか、育て方が間違っただの、あらゆる言葉で互いを責め合う日々が続きました。

両親は離婚寸前で家庭内は冷え切って、私は兄弟からも疎ましく思われ会話も全く無くなった。

ある日のこと、両親との食事中にちょっとしたきっかけで口論になり、両親と私の間で互いに罵り合いが始まりました。

長い口論の末に父親から出た言葉が、

「そういう人間が世の中に居るのは知ってたが、わが子がそうだとは思わなかった…」

と言われ、かなりのショックを受けた。

私から出た言葉は、

「そういう人間が居ることを知っているのなら早く慣れてよ!」

それがきっかけかは判りませんが、お互いに家庭内で争うような事は無くなりました。

数年前に父親は他界しましたが、当時付き合っていた彼氏の事など、元気にしているのかなど優しい言葉をくれました。

母親は「あんたの子供の顔を見るまでは死ねない、これが私のプライド!」って。

コレは母の元気の源かもしれませんね。

今は公私ともに隠す事もなく、不自然にならない程度にゲイであることを自らリーク。

SNSなどのアカウントのプロフィールにきっちりと書いてあるので、お互いにアカウントを交換するだけで気が付く人は判るから。

その後はあっという間に広がりますので特に気にしていません。

たいそうに発表する必要も無いと私は思っています。

私のような方法でそれとなくカミングアウトっていうのも今の時代らしいと思いますよ。

現在、長年執筆している雑誌の読者に大規模なカミングアウトを計画中。

ただのおっさんの暴走になるか、結果はどうなるか?

誌面に残るのでテレビでのカミングアウトよりも強烈なものになるかも…