僕の初めてのカミングアウトは、高校時代の友人でした。

その子は、なんの偏見もなく「未侑は未侑やろ？」って言ってくれました。

海に行く話も、彼女は普通に「未侑は海パンやろ？」って、なんとなしに言いました。

むしろ僕の方が戸惑ったのを覚えています。

そんな人、僕の周りに今までいなかったから、本当に感謝しています。

彼女との出来事は、僕の心の支えになっています。

彼女のおかげで、僕は母に打ち明けることができました。

少し悲しい反応だったけれど、彼女のおかげで乗り越えることができました。

今では、聞かれたことすべて誰にでも答えるようにしています。

僕にとって、カミングアウトは「自分の世界を広げる手段」です。

みんながみんな偏見を持っているわけじゃないし、偏見を持っていたとしても自分なりに理解しようとしてくれる人たちが世の中には沢山います。

カミングアウトする勇気が無い方や、怖いと思っている方、僕も勿論そうでした。

でも、なんてことないように、笑い話をするように僕は言います。

真剣に話すと向こうも堅くなっちゃうから、だから僕はゆるゆるしゃべります。

自分はこういう人間なんですよ～って

笑って喋れば、向こうも笑ってくれます。

自分のことを考えるよりも、人のことを考えてみること、それは自分に返ってくるから

だから僕は今日も笑いながら、カミングアウトします。

「僕、実は男の子なんですよ～」って。