Nagisa Saito
斉藤 凪更
32歳 |
フラワーセラピスト、プログラマー |
東京都 |
MTF |
#004 2015年11月撮影
私にとっての一番印象に残るカミングアウトは、母にしたことでしょうか。
性同一性障害という診断を受け、女性ホルモンの投与を始める直前で、身体が変わり始めるかもしれない、もう隠しておくことが出来ないという状態になり、言わなきゃと思いました。
親子としての関係が壊れるかもしれないという恐怖で、ドキドキだったと思います。
でもドキドキも必要ないくらい、淡々と私の想いを聴いてもらって、私が幸せになれるなら、と受け入れてもらえて、すんなり終わりました。
(どうやらこの夜、母は動揺で眠れなかったようですが・・・)
と、ほとんど母子家庭のような環境で育った私には、一番ハードルが高かったのは母だったので、母へのカミングアウトが終わってしまうと、それ以上に大変なことを感じたことはないのです。
それから、私はMTFであることをほとんど隠すことが無くなりました。
家族へのカミングアウトというのが一番大変だと私は思うのです。
そして必ずしもすることが正しいことだともいえません。
カミングアウトをすれば、それで終わるわけではない、そこから始まることもたくさんあると思います。
素敵なことも、苦しいことも、そしてまた乗り越えなければならないことも。
私は自分らしくいられるために、母にカミングアウトをしました。
あなたの「自分らしさ」ってなんでしょう?
あなたが、自分らしくいられる道を、どうか見つけてほしいと思います。
自分らしくいるためのカミングアウト、私は応援しています!
自分らしく、一段と輝いた人生を送ることを、心から願っています!!