OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Tomoaki Yamasaki

山崎 友彰

38歳
GAPアソシエイトマネージャー
大阪府
ゲイ

#004 2015年11月撮影

僕が、ゲイであることをカミングアウトしたのは二十歳を少し過ぎたとき。

相手は、「知っていたよ」という人ばかり。随分と、拍子抜けをしたものです。

僕は、確かに恵まれた環境にいて、理解をしてくれる人たちに恵まれてきました。

カミングアウトも、ゲイであることも僕にとっては生まれながらに身に着けた武器です。

この武器は、誰かを傷つけることもありました。

誰かを怯ませることもありました。

誰かと僕を繋ぐこともあります。

この武器を身に着けて、よく僕は悩みました。

この武器を持つにふさわしい自分とは何だろう?この武器の持つ意味は何だろう?たくさん悩んで、肌身離さず持ち続け。

でも、今思えばこの武器はいつも、僕を守ってくれました。この武器でたくさんの友達を作ることができました。

この武器はたくさんの楽しさを僕にくれるものになりました。

何者になりたいか、どんな自分でいることが理想なのか、それがよく分からなくなって、メイクをしたり、ネイルをしたり、髪を伸ばしアップにしたこともある。ヒールやスカートを穿いたこともある。

自分になるために余分に身についたものをちょっとずつ脱ぎ捨てて、今も身軽になる作業の途中だけど、随分と自分と自分の距離が近くなった気がします。

ある人は言いました。

俺には、LGBTが何なのかやっぱり理解できない。

僕はそのとき、当たり前のようなことに、気が付きました。

僕たちが自分らしく生きるためには、周りの人たちも知ることが大切なんだと。

カミングアウトをしたその先の人たちが、僕たちを知ることをしようとしなければ

決してありのままに、当たり前に僕たちは過ごすことができないのではないか。

だからぜひ、この場があなたを輝かし、あなたの周りの人たちが

セクシャルマイノリティについて考えたり、知ることができるチャンスになればいいと

強く願います。

いつの日か、それが当たり前になる日が来る。