OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Ami hidaka

日高 愛実

27歳
学生
大阪府出身
バイセクシュアル

#003 2015年10月撮影

人を好きになった。優しくて、面白い人だった。告白はしなかった。相手は女性だった。
「出会わんかったらよかったのに」 何度もそう思っては泣いた。

誰かに話したい。「よし!」と思っては「やっぱムリ…」
なんとか打ち明けたら、「それは偽物。本当の愛じゃない」とバッサリ。

一番体力を使ったカミングアウトは、大学生100人に話したとき。
教師を目指す同級生。知っててほしいなぁ、と。
自分のこと、パートナーのこと、どこまで伝わったかは正直分からない。
100%理解できるとも思ってない。
ただ、話す前と話した後で、
なにも変わらず接してくれることが、私にとって何よりの成果。

セクマイの集まりに参加してるうち、友達が増えた。
立場も年齢もセクシャルも関係なく、バカ騒ぎ出来る友達。
いつもありがとう。これからもよろしく。

一方で、「女の子も好きならバイセクシャルやね」と言われる度に違和感を覚えた。
わざわざカテゴライズする必要はあるのかと。
また、恋愛はするけど、身体の触れ合いが苦手で、長く付き合えない。
そんな自分がイヤなときもあったけど、今は「それも私」と思えるようになった。

応援メッセージは正直うまく言えません。
「きっと大丈夫」とか「集まり行ってみたら」とか言えない。
みんなそれぞれ、置かれている環境や想いが違うから。

私は、「正解の道を選ぶ」のではなく、
「選んだ道を正解にしていこう」という気持ちでいるようにしています。
偽物の恋と言われたときは、話したことを後悔しました。
でも、あの悔しさがあったから、集まりに参加しようと思えたし、今の笑顔があります。
「出会わんかったらよかった」とさえ思っていた彼女のことも、
今では出会えて良かったと、心から思えます。

カミングアウトするもしないも、貴方が選ぶ、貴方だけの人生。
貴方が自分自身で考え、選んだ道を、私は陰ながら応援しています。