OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Sakiko Uemura

上村 沙紀子

31歳
会社員
福岡県出身
FTX・ポリアモリー

#003 2015年10月撮影

私はポリアモリー。思い出せば、初恋の時から、好きな人が数人いるのは私にとっては自然なことでした。同時に、成長するにつれて、「好きな人が1人だけじゃない自分は、何かおかしい。何かが皆と違う」と思うようになりました。

18歳で「ポリアモリー」という言葉に出会った時の「自分はこれだったんだ」という確信、同時に感じた「これは知られてはいけない間違った性質だ。隠して、治さなければ」という思い。複数の人を同時に好きになってしまう自分を、浮気症だ、ふしだらな人間だ、と恥じて責めて憎んだ10年間。
その時はこんな風に自分をオープンに語ることなど、想像もできませんでした。

28歳の時にやっと「これ以上、自分を偽ったり、責めたりしながら生きていくことはできない。誰からも嫌われて最後には孤独死してもいい、自分を受け入れて、オープンに生きていきたい」と思い、パートナーにポリアモリーをカミングアウトしました。
長い時間がかかり、別れ話を続けた時期もありましたが、少しずつ理解を深めてもらい、今は私のことを受け入れてくれるパートナーと、穏やかに暮らしています。

私にとって、カミングアウトは、小さな船である私が、夜の嵐に翻弄されながらも灯りを掲げるようなものです。
揺るがずに建って雨風をものともせず輝く灯台ではない。自分自身も悩んで迷って不安でいっぱいですが、それでもその不安を含めてカミングアウトすることで、同じように不安で孤独を感じている人に、私が掲げた灯りを見付けてもらえたらと思います。
そして傍に来て、少しでもホッとしてもらえたら、私もまた心強いし、救われるのです。

あなたの不安と孤独が、私のカミングアウトで少しでも和らぐなら、こんなに嬉しいことはありません。