OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Nonoko Tanaka

田中 野乃子

26歳
フリーター
大阪府出身
FtX・パンセクシュアル

#003 2015年10月撮影

カミングアウト。
自認はXでパンセク?デミセク?伝わらないなぁ。

思い起こせばカミングアウトらしいカミングアウトを、私はしたことがありません。なぜなら私は「男とか女とか似合わんもんな」と言ってくれる周囲に恵まれたお陰で、常よりそうのように振る舞い、生活していたからです。

とはいえ性のグレーゾーンを生きるのは、こと日本の社会ではなかなか不便なものです。男か女かハッキリしろよと、日々あちらこちらから聞こえてきます。特にXジェンダーを自称する(したい)人の中には、LGBTsのコミュニティ内においても違和感を覚える人が少なくないと思います。それは時に窮屈さであったり、疎外感であったりするでしょう。男性性にも女性性にも拠り所を見つけられない性質というのは、なかなか厄介なものです。
LGBTsという単語が広く知られ始めた今、鈍いわたくしが感じるほどです、世界に生きるグレーゾーンの人々のどれほど多くがしんどい日々を生きているのでしょう。

ならば僕を見て欲しい。
ここにいるぞ!

カミングアウトは性に限った事でなく、病気や障がいについても同様かと思います。しかし、マジョリティはマイノリティの集合体ではありませんか?お互い恐れることは、実のところあまりないのです。所詮相手は同じ人間で、今までの人生もこれからの人生も、カミングアウトによって揺るがせにされるものではありません。

どなたのどんなカミングアウトにも、おだやかでやさしい笑顔が待っていることを希(ねが)い、わたくしの「カミングアウト」とさせて頂きます。

「自分は男でも女でもないし、自身の人格に性別は無い」「好きになる相手に性別を求めない」
みんなどうもありがとう。これが僕だ。
not a boy, not a girl. JUST I AM.