Hio Wada
和田 飛央
27歳 |
アルバイト |
岐阜県出身 |
パンセクシュアル・ジェンダークイア |
#003 2015年10月撮影
女でないのならば、男であるはずだと、思っていました。
男でないのなら、女であるはずだと、思っていました。
誰かの求める私であろうとした私がいました。
誰かの判断した私になろうとした私がいました。
誰かの目を通してしか私を見られない私がいました。
人と違う私を、既存の性別や既存の生き方に当てはまらない私を、好きになれない私がいました。
男と女、それ以外の性別があると知ったとき、はじめて私は私を知りました。
知ることからはじまった“自分自身へのカミングアウト”が、私が私を好きになる第一歩でした。
自分のことを好きになれたあの時から、人にも胸を張ってカミングアウトできるようになりました。
人と違うことが悪いことではないと思えるようになりました。
カミングアウトは、ほかの誰でもない、私自身のために。
もしもあなたが自分に、友達に、家族に、誰かにカミングアウトをしようか迷っているのなら、ほかの誰でもない、世界でたったひとりのあなた自身のために。
カミングアウトをする選択も、しない選択も、あなた自身のために。