Itsumi Matsunaga
松永 逸美 (右)
25歳 |
団体職員(福祉職) |
山口県出身 |
FTX・パンセクシュアル |
#003 2015年10月撮影
女性に何がしかの好意を抱いたのは、物心がついた時。
初めて好きな女性ができたと自覚したのは、中学生の時。
誰にも言えず独り心の中で抱え込んでいたのは、高校生の時。
他のLGBTsに出逢え周囲にカミングアウトできるようになったのは、大学生の時。
自分のセクシュアリティを隠さずに生きていこうと思えたのは、この数年。
そして今。
自分のセクシュアリティは、本当に少しずつの自己受容と様々な人々と出逢いを経験しながら、バイセクシュアル、Xジェンダー・ポリセクシュアル、レズビアン、Xジェンダー・パンセクシュアルと変容していったけれど、現在は、Xジェンダー〜女性、パンセクシュアル〜レズビアンの幅の中で落ち着いています。
初めてカミングアウトした時に何気ないけれど救いとなる言葉をくれた人、その場では共感しつつも陰でネタにしていた人、身近なLGBTsの存在に困惑しながらももっと理解していきたいから教えてほしいと言ってくれた人、クローゼットだけど勇気を振り絞ってカミングアウトしてくれた人、様々な人々との関わりを通じて今の自分がいて、意味のない人はひとりもいないのだと思います。
自分らしく生きようとすることはまだまだ容易ではないけれど、自分はなんてことはない不完全で弱い人間だけれど、たった一度の人生。自分のセクシュアリティに誇りを持って、大切にしたい人達を大切にしていけますように。
妹とともに、AS A RAINBOW.
Mutsumi Matsunaga
松永 睦美 (左)
21歳 |
学生 |
山口県出身 |
Aセクシャル |
#003 2015年10月撮影
私はAセクシャルと呼ばれる、恋愛感情を抱かない無性愛者です。
…と、人に伝えても、ほとんどの場合「何それ」と聞き返されてしまいます。差別や偏見を持たれ理解されない以前に、まず認知されていません。そんなAセクシャルをとりまく現状の中で、私にとってのカミングアウトは、自分のセクシャリティを打ち明ける以上に、そういうセクシャリティもあるのだと知ってもらう機会だと思っています。
どうやったらきちんと伝えられるだろうかわかってもらえるだろうか、そうやって悩むこともまた、その人への愛ゆえなのかもしれません。
姉とともに、AS A RAINBOW.