LIU Ariel Ling-chun
劉 靈均 (右)
30歳 |
大学院生・アクティヴィスト |
台湾・台北市 |
ゲイ |
#003 2015年10月撮影
台湾で4年間、高校の日本語教師として働いていた。思春期の子たちには、いつも真心で直球勝負だった。
ただし、「彼女は?」という問題にはいつも嘘をついていた。先生は大人だから、ちょっと嘘をついても、許されるのだろう、と思っていた。
でもやはり無理だった。学生に嘘をつくなんて、先生失格だと思った。結局同僚と学生にカミングアウトした。一部の同僚の顰蹙を買ったが、学生や同僚たちには受け入れられて、さらに一緒にプライド・パレードを歩いていた。
勿論カミングアウトする勇気を与えたのが、私の母、妹、家族、親友、先生たちだった。色々な葛藤もあったが、「ゲイ」とはなにか、という問題よりも、私を一人の個人として大事にしてくれた。感謝するしかないのだ。
日本に大学院生として来て、やはり保守的な雰囲気を感じてしまった。様々な差別に満ちて、息苦しい。カミングアウトしないほうがいいと、よく言われた。ただし、指導教官も、や同じ研究会の先生も、周りの方々も、私のことを同じく大事にしてくださり、さらに私の台湾のLGBT文学に関する研究について、支持して色々なアドバイスをくださった。これについても、感謝するしかない。
アジア人のゲイの私にとって、この国の差別はとても怖いのだ。ただし皆様に愛されて、差別と戦ってきたのだ。きっと誰かが一緒に戦ってくれるのだ。日本のLGBTの人、さらに差別と戦っているこの国にいる全ての人に、エールをお送りしたい。
そして、一緒になって四年目を迎えたおバカさんに。どちらかが疲れて歩けないときまで、一緒に戦おう。いや、時間の果てまで、一緒に行くのだ。
Andy Lee
李 彦輝 (左)
33歳 |
リサーチ アシスタント |
台湾 |
ゲイ |
#003 2015年10月撮影
It has been 15 years since the day I came out to someone admitting I’m gay, and this decision brought extraordinary things to my ordinary life. By extraordinary, I mean in both good and bad ways. I met people accept me as who I am, but there’s also people who disgust my existence. The past 15 years was filled with joy and happiness, sorrow and pain as well. But coming out made me see the world in a different view, meet people from different backgrounds or professions. Most important of all, coming out let me met Cookie, the love of my life.
To me, coming out started out as accepting and being who I truly am. As I started participating in LGBT movements with my boyfriend, it became a way of declaring our existence to the world, speaking for ourselves to let the world understand us more. Hopefully, someday we can make the world a friendly and understanding place that requires no more coming out.