OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

Sachiko Katsuragi

桂木 祥子

38歳
ソーシャルワーカー
大阪府出身
バイセクシュアル

#003 2015年10月撮影

14才から同性とつきあいはじめた。
他の人はどうやら男か女にわけて恋愛しているようだと気付いた。恋人が同性であることは黙っていなければならないと思った。「好きなことをダメなこと」にした10代。できるだけ人を避けて自分のことは話さないようにした。人間関係はうまくいかない。

20代。苦しくて何かどうにかしたくて行動した。仲間と出会えた。好きなことを好きといえる楽しさ!自分は自分でいいんだと思えた。人との関わりが人を元気していくことを知った。

そして、30代にして異性をすごく好きになり、絶望した。これまでの人生を失うように思えた。見える世界が違う。仲間が遠ざかるのではいか、これは、黙っていなければならない。職場にも親にもカムアウトして受け入れられているのに、今更。悩んで悩んでLGBTの友人に打ち明けた。「あなたはあなた、友達だよ」

そうか、そうだった、私は私でいいんだ。

2014年秋、ベビーがやってきて、シングルマザーになった。家族を持つことを諦めないでいいなんて知らなかった。LGBTの友人、そうじゃない友人、ときどきパパをする人、職場、実家、多くの人たちに助けてもらいながら子どもはすくすく育っている。
子どもは多くの人から大切にされている。ありがとう。

ひとりじゃないって、教えてくれた人たちがいた。次はあなたがだれかの希望になる。
自分の人生を楽しもう!