Toshio Chiba
千葉 星雄
28歳 |
会社員/言語聴覚士 |
北海道出身 |
ゲイ |
#003 2015年10月撮影
初めてカミングアウトするまでは、何となくゲイであることを後ろめたく感じており、それをごまかすかのように学業や仕事に全力で取り組んできました。
ゲイであっても何か結果を残していれば自信が持てる。
親や周囲の期待にも応えられる。
そう思っていました。
でも世の中には自分よりも凄い人なんて沢山いた。
思うように結果を出せないことも沢山あった。
「あぁ、自分では全然かなわないな……」
色んな凄い人たちを見て刺激を受けながらも、常に張り詰めた感覚は徐々に自分を縛り付けていたようです。
そして、友人に初めてカミングアウト。
特に変わらず接してくれた友人たちにほっとし、少し肩の荷が下りたように思えました。
それ以来徐々にカミングアウトを進めてはいますが、不思議なことに以前よりも自信を持って仕事にも取り組めています。
上手く表現できませんが、自分の中で何かが良い方向に向かっているな、と。
ゲイは何か優れた才能を持っているだとか、センスが良いだとか、勝手なことを言う人もいますが、そんな言葉にプレッシャーを感じないで下さい。
ゲイであろうとなかろうと、みんな同じ人間ですから。
カミングアウトに対する考え方は人それぞれでしょうが、プラスに働く人が増えていき、いずれカミングアウトなんて必要なく、当たり前にLGBTが認知されている社会になることを願っています。
身近にいるLGBTを可視化するこのプロジェクトに参加できたことを光栄に思います。
LGBTに限らず、なかなか理解されずに苦しんでいる方々の少しでも支えになれれば幸いです。