この撮影に参加させて頂く迄、正直自分自身で

“カミングアウト” に関して特に何も考えていませんでした。

この様な素敵な撮影があると教えてくれたのも、職場の同僚でしたし

家族も友人も、当たり前の事として僕を “GAY” として受け入れてくれている状況だからです。

当たり前過ぎて、今までカミングアウトをした事はありません。

自分や周りにとって僕が “GAY” だというのは、自然で普通の事だからです。

戦争の無い平和な国で育った自分が、平和を当たり前の事と捉えているのと同じです。

でも今メッセージを書いているこの時間、紛争地域では眠れない夜を過ごしている人が居ます。

また言われの無い差別により、自分らしく生きる事が出来ない人も居ます。

個人のセクシャリティに対する、職場や住んでいる地域での偏見や誤解。

家族や友人との確執や断絶、未来に対する不安や葛藤。

そういうネガティブな状況とは無縁だった僕は、稀有で幸せな存在なのかも知れません。

一日も早く世界中が平和で、セクシャリティに対する差別が無くなる事を願います。

武器を持って争う必要も、カミングアウトする必要も無い世界になると良いなと思います。

平和や平等が、普通に享受出来る未来が来る事を信じて。

自分らしく生きる事が、普通になる社会になる事を祈って。