私は自分がゲイであることで、悩んだことは一度もありません。

自分がゲイであることを自覚した時、そのことを話したり相談したりできる人は、周りに一人もいませんでした。

それでも孤独感に苛まれなかったのは、勇気ある人生の先輩方が、様々な媒体でメッセージを発信していたからです。

「自分のような人間が、ほかにもたくさん存在している」

会ったこともない人たちの勇気ある行動が、一人だった私に生きる活力を与えました。

今回の私のカミングアウトも、「自分を隠さずに生きる」という決意表明であると同時に 、会ったこともない誰かへの励ましと希望になるはずです。

これからカミングアウトをされる方も、自分を正直に表現することに、不安や恐怖が少なからずあると思います。

それでも、勇気あるその行動が、会ったこともない誰かの希望になるのです。

今回のような活動が続き、一人でも多くの方に、生きる希望と活力が届くことを願います。