Shingo Uozumi
魚住 慎吾
35歳 |
会社員 |
熊本県出身 |
ゲイ |
#007 2016年2月撮影
僕は物心ついた頃から自分がゲイであることを認識していました。
初恋も男性。
中、高時代の好きになった人も男性。
少しは悩んだこともあるけど、ゲイに生まれたことを後悔したことはあまりありません。
恋愛対象が男性であれ女性であれ、人を好きになることに変わりはないからです。
これまでお付き合いした人の中にも、いまだに友人関係であったり、SNSでつながっていたりと関係が続いていることに心から感謝しています。
僕が過ごした地元は、田舎で閉鎖的な空間なので、幼馴染へのカミングアウトは数人の女友達にしかしていません。
まあ、カミン グアウトしなくても同級生のほとんどがなんとなく理解し、それでも普通に接してくれています。
同窓会などお酒の席で「昔からゲイだと思ってたけどまだ結婚してないってことは・・・」って言うつっこみは毎度のこと。
そんな話題も笑いに変えることが出来るのはゲイの世界で得た技術だと思っています(笑)
僕にとってカミングアウトはあくまでも情報の共有であり、自分か背負ってきた悩みや重荷を誰かと分かち合いたいからではありません。
人それぞれに人格、性格があるように、自分がゲイであることも個性のひとつだと感じています。
あくまでも自己紹介。本当にわかりあいたい人への心の架け橋だと思っています。
だからといってむやみやたらにカミングアウトすることはしません。それは自分の家族への影響、自分以外のゲイの友人への影響、
カミングアウトされたほうの気持ちを常に意識しなければいけないと思っているからです。
これからカミングアウトする人たちへ。
カミングアウトを重く考えず、自分を本当に理解してほしい人に伝えましょう。
よく「ごめんね、僕ゲイなんだ」って言葉を物語などでは見ますが、謝る必要は無いと思います。
ゲイであることはあなたを構成する要素のひとつであり、恥ずかしいことでも引け目に感じることでもないのだから。
人を愛し愛されることのすばらしさを胸に生きてください。
辛いこともあるだろうけど、『楽しいは作れる!』。何事も自分の心意気次第です。
みんなが笑顔で過ごせる世界を切に願っています。