OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Rina Minato

湊 梨菜 (左)

29歳
アルバイト(事務)
愛知県出身
レズビアン

#007 2016年2月撮影

私にとってのカミングアウト。それは倖せだと胸を張って言うための第一歩でした。

小さい頃から自分を否定して、人のせいにばかりしていた私。でも、自分を受け入れ、ありのままを愛してくれるパートナーと養子縁組で家族になりました。それは私たちにとっては「結婚」でした。なかなか理解されないことも多いけど、私たちはいつも倖せでした。だけど、その倖せを大声で叫べない苦しさがありました。2015年、パートナーが突然の大々的カミングアウト。そしてLGBTの啓発活動まで始めました。必死に着いて行く中で、私も少しずつですがポロポロとカミングアウトをする場面が増えました。自分でも腹をくくりました。全ての人にカミングアウトする必要なんてない。でも、ほんの少しの人でも本当の自分の本当の倖せを知っていてくれる。それが、ホッとすることもある。私は少しずつですが、自分に自信を持つことが出来ています。ありのままのあなたで、ありのままの倖せを是非掴んで欲しい。無理なんかする必要はないです。ただただ、自分の心地よさを追求したカミングアウトをして欲しいと思います。

Akino Minato

湊 明乃 (右)

30歳
ソーシャルワーカー
愛知県出身
FTX

#007 2016年2月撮影

初めてのカミングアウトは16歳。

「そのまんまでOKだよ」親友のその言葉に救われ、自分を受容することを始めたわたしは、わたしを好きになりました。

ターニングポイントになった30歳。

養子縁組をしているパートナーの存在を隠し、周囲との会話の中で何度も嘘を重ねることに息苦しさを感じていました。「自分に正直に生きたい」その気持ちに従って、大々的にカミングアウト。自分を解放したことで、たくさんの方々とのご縁に巡り合い、わたしは人に支えられ、愛されていることを確認できました。

カミングアウトは命がけ。わたしはよくこの言葉を使います。否定されるかもしれない、受け入れてもらえないかもしれない。いつも不安は隣り合わせ。人生が変わる時。そこには大きな勇気がいります。

大切なことは「カミングアウトすること」ではありません。大切なことは「あなた自身」です。あなたが幸せであることが、一番大切。

あなたの大切なものはなんですか?

あなたの守りたいものはなんですか?

あなたの譲れないものはなんですか?

あなた自身が「カミングアウトすること」を必要とした時に、「わたし」について話しましょう。

あせる必要はないです。周囲に合わせる必要もない。ペースは個々に違うんです。

「わたしとあなたは違う人」100人いれば100通りの人生がある。あなたの代わりはどこにもいない。それだけ価値があるということです。

あなたは独りじゃない。ここにたくさんの仲間がいることをどうか忘れないでください。