なんとなく自分がレズビアンであることに負い目があり、これまでカミングアウトはほとんどしてきませんでした。

ところが、最近になってセクシャルマイノリティーの知り合いが増え、LGBTの存在が身近になっていくにつれて、自分がレズビアンであることは何も悪いことではないし、ただの私の構成要素の一つにすぎない、と思えるようになりました。

会話の中で「私はレズビアンなのだけど…」と言うと、ほとんどの人が否定もせず私の言葉を聞いてくれて、私と話を続けてくれます。そんな些細なことがとっても嬉しくて、みんなには感謝してもしきれません。一方で、「ゲイなんてそういないでしょ」「あなたはそうはならないで」と言う家族には言えず、未だカミングアウトが少し怖いものであることも事実です。

OUT IN JAPANを通して、昔の私のような人や私の家族がLGBTが身近であることを実感し、ごく自然にカミングアウトしたりされたりする世界になることを願っています。