OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Junpei Sato

佐藤 順平

29歳
会社員
千葉県出身
ゲイ

#007 2016年2月撮影

13歳、中学生だった頃に、自分の性的指向についてはっきりとした自覚を持ちました。しかし当時はまだLGBTやセクシャルマイノリティという言葉も一般的でなく、自分は頭のおかしい人間だと思い込んでいました。そして、このことは死ぬまで胸の内に秘めたまま生きようと、心の中で誓ったことを、今でも生々しく覚えています。

そんな自分の思いに変化があったのはその数年後、ある友人との出会いでした。誰にも心の内を曝け出さずに生きてきた僕が、初めて自分の全てを知ってほしいと、心から願う相手でした。

彼はストレートの青年でしたが、僕のカミングアウトを聞き終えた後、ひとしきり大笑いしてから言いました。「だからどうしたの?(It doesn’t matter.)」と。

それはきっと、僕が13歳のあの日からずっと、誰かからもらえるのを待っていた言葉なのだと思います。

個人的には、LGBTだからといって誰もが必ずしもカミングアウトするべきだとは思っていません。カミングアウトする自由があるように、しない自由もそれぞれにあると思います。

しかし、もしもLGBTであるせいで苦しい、生き辛いと思っている人がいたら、そんな環境は必ず変えられると自信を持って言えます。

万が一、今自分の置かれている環境が窮屈なものだったとしても、自分が自分でいられる場所、自分を自分として受け入れてくれる人は必ずいます。そして、「他人と違う」ことがハンディキャップではなくアドバンテージになり得る日が、いつか必ず来ます。一緒に探しに行きましょう。