Keito Nakagawa
中川 恵斗
24歳 |
学生 |
三重県出身 |
FTM |
#007 2016年2月撮影
僕にとってのカミングアウトとは、自己開示の一つだと思っています。
親しき友人へのカミングアウトは、とても怖く不安でした。「もしかしたら、嫌われるかもしれない」という勝手な思いを巡らせていました。
親族へのカミングアウトは、罪悪感でいっぱいでした。「嫌われることはないと思うけど、きっと悲しむだろう。」と、また勝手な思い込みをしました。
しかし、友人や親族は、「そうなんだ。それでも恵斗が恵斗であることには変わりないでしょ。今まで1人で悩んで苦しかっただろうし、相談に乗ってあげられなくてごめんね。話してくれてありがとう。これからは、自分らしく居ていいからね。」とあっさりと受け入れてくれました。
1人で悩み生きていく必要がないことがわかり、肩の荷が下ました。カミングアウト後、自分が本当に着たい服を着て、自分が思っていることを隠さずに言えて、僕の人生の歯車が順調に動き始めました。
そして、そういう人たちが周りにいてくれる幸せを知りました。カミングアウトをしてから、本音で友人と家族と付き合えるようになり、仲が更に深まりました。
カミングアウトで悩んでいる人たちもまだたくさんいると思いますが、自分が思っているほど世の中は悪くなく、寛容になってきていると思います。だからと言って、カミングアウトは、自分が自分らしく生きる手段の一つであり、必ずしなければならないものではないです。だけど、自分の本当の中身を知ってもらえるだけで、自分は1人じゃないということを知れます。少しでも不安から解放されれば、生きやすくなると思います。
LGBTは、病気でも障害でもなく、自分らしく生きている人たちです。「自分は自分だ」と、自分を肯定していけば、前を向いて歩けるのではないかと思います。LGBT万歳です。僕は、トランスジェンダーとして生まれてきて幸せですヾ(@⌒ー⌒@)ノ