OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Sae Yamamura

山村 紗慧

21歳
大学生
愛知県出身
FTX

#007 2016年2月撮影

自分にとってのカミングアウトは、とても明確な、イベントのようなものではありませんでした。

元々、所謂「男の子が好きなもの」も「女の子が好きなもの」も好きだった自分。スカートを履きたい時もあれば、メンズ服で固めたい時もある。でも、制服のスカートは絶対嫌。そんな、ふわふわした性自認と性的指向だったので、「GIDなんだ!同性愛者なんだ!」みたいには思えず言えず。

1度は友人たちに「男と接するようにしてください」と伝えたこともありましたが、最終的に私が取った行動は、自分らしく過ごす、ということでした。

好きな服をその時の気分で着る。性別問わず、好きな子、気の合う子と過ごす。そして自然と必要な時にだけ、自分の性自認について話しました。私は特別なLGBTじゃなく、「みんなと同じどこにでもいる人」でありたかったから。

元々の曖昧な雰囲気もあり、幸いにも周りは自然と受け入れてくれました。

とても楽なように書きましたが、やはりカミングアウトは精神的にかなり体力のいることだと思います。私も疲れたりしました。

けれど、LGBTであることは私たちの全てではありません。勉強や仕事、友人関係など、性自認や性的指向が関係ないことは人生でたくさんあるはずです。

難しいかもしれませんが、あまり深く重く捉えないでほしいな、と思います。

言わなくてもいいことです。言ってもいいことです。

あなたの全てを表すものではありません。

気楽に、やりたいことをして笑顔で過ごしてみませんか?どこにでもいるうちの1人として。

そして必要な時にだけ、カミングアウトを考えてみませんか?してみませんか?