Yui Takakura
高倉 唯
27歳 |
地域メディア |
愛知県出身 |
レズビアン |
#007 2016年2月撮影
「どこにでもいる”フツウ”の子だと知ってほしい」
そんな思いで私は今、LGBTが身近な存在だと知ってもらえるように、自分のセクシュアリティをオープンにしています。
友達。
職場。
家族。
ありのままの私を受け入れてくれている周りの環境。
でも、最初からそうではありませんでした。
私は同性愛者かもしれない。
そう思った中学生の頃
わたしの頭によぎった思いは
「これは誰にも言ってはいけない」
「本当の私を知ったら、みんな離れていってしまう」
ということでした。
誰にも言えず
誰にも心を開けず
すごく孤独でした。
「ひとりじゃないよ」
「おかしくないよ」
そう誰かに言ってほしかった。
自分で勝手に人に壁をつくって
距離をとってしまっていた私。
もう嘘はつきたくない。
でも、大切だから、怖い。
毎回心臓をドキドキさせながら
少しずつ、少しずつ
大切な人たちにカミングアウトしていきました。
友達、職場。
今、ありのままの自分で居られる環境は、その積み重ねでつくってきたものです。
親に伝えたのは26歳の大晦日でした。
私がLGBTの活動をしている記事が世の中に出る前日、母にメールをしました。
「おじいちゃんや親戚もびっくりするよね。お母さんも何か言われたらごめん」
すると母の返信には、こう書いてありました。
「凛としとりな」
ありのままの自分に
胸を張って生きていきたい。
周りの人たちに支えられながら。