私にとってのカミングアウトとは、シンプルに言うと自分が自分であると言う事を受け入れる事です。女性が女性と恋愛をするからレズビアン、そしてレズビアンが一度でも男性とキスすれば「じゃあバイなの？」と言う質問が降ってくる複雑な世の中。私にとってレズやバイ、ゲイ、トランスジェンダー、などのカテゴリーは本当は好きではありません。自分が自分をカテゴリーに分ける事によって自分で社会と壁を作ってしまうからです。。私は女性が好きで、これからも女性を恋愛対象とするだろうと思います。
私は、「私は実は、レズビアンです」と言うカミングアウトはした事がありません。それでも私を知る多くの人は、私の恋愛対象が女性だと言う事を知っています。家族は知っていると思いますが自ら伝えた事はありません。隠しているのでは無く、自分であると言う事を受け入れてもらっている以上、今更カミングアウトしたところで「だから何？」と言う結末になる事を知っているからです。
20歳から8年間アメリカで生活していましたが、カミングアウトしなくても、レインボーだらけの中で幸い生きていく事ができました。もちろん、LGBTQIA+を差別する銃撃事件や差別は経験しているし、アメリカのレインボープライドにプロテストが参加する事も目の前で見てきて良い事ばかりは経験していません。逆に日本では女性オンリーと言う性別で区切るイベントがあると言う事にもショックを受けました。それは結局カテゴリー別にする事によって自分達で知らないうちにコミュニティー内で差別をしているからです。ただ、辛い事も見てきたからこそ、私は自分らしく生きていこうと決めました。
世の中にはまだ沢山隠している人も居ます。全ては自分のタイミングで、自分だけが誰に話すかを決める権利があるので、自分の一番良いタイミングを待って自分が誰なのかを伝えるのがベストだと思っています。
Let’s be proud of who we are because we are not alone.